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NCDの目的は医療の質の向上と、患者に最善の医療を提供すること。

一般社団法人 National Clinical Database(以下、NCD)は、様々な疾患・治療・手術に関する日本全国の医療情報を収集しているデータベースを運用する団体です。学会や学術団体と連携・協力し、収集したデータの適切な維持管理運用を行っています。集められたデータは、国内の研究に用いられ医療水準の評価及び臨床研究の支援などに役立てられています。そうした活動を通して「医療の質の向上」と「適正な医療水準の維持」に寄与することで、皆様に「最善の治療を提供する」ことがNCDの使命です。

NCDの特徴

医療の質向上を目指す学会が結合した集団

NCDは日本国内の医療を牽引する複数の学会により組織される集団です。「医療の質向上」を目的に大規模な医療情報を収集しています。

医療データベースの構築、手術データの収集

国内で実施された手術・治療・病理解剖情報を収集するNCDには、国内にある約5,000以上の施設から毎年150万件近くのデータが登録されています。膨大なデータから国内で発生している疾患の種類や発生数、患者数、術後経過など、臨床現場の医療情報を体系的に把握することが可能です。

※病理解剖情報・・・

病死者を遺族の承諾のもとに病理医が行う解剖のことで、死因をはじめ病変の本態、種類、程度や治療の効果および影響などを解明するために行われます。

学会の専門医制度との連携により、高いデータ収集率を実現

高度な技術を要する専門医制度の研修実績にNCDデータを用いることで、データ収集基盤としても活用されています。その結果、個人医師または臨床現場での積極的な症例登録に繋がり、高いデータ収集率が実現されています。

※専門医制度・・・

学術団体(学会)が専門医の修得すべき項目(研修カリキュラム)や研修施設などを定め、カリキュラム内容を年次毎に定められた一定のプログラムに沿って履修。試験によって専門医の診療技能の修得レベルを認定するという制度。

国の医療の質向上に貢献

学会や学術団体と連携・協力し、NCDデータを活用した研究論文の作成なども積極的に行われています。そのような活動により新しい証拠や根拠が生まれ、最善の医療を提供できるだけでなく、診療報酬(医療行為に対して、保険制度から医療機関に支払われる料金)の改定や国民政策提言の一助として役立つものと期待されています。

NCDの仕組み

NCDに登録されるデータは、日常の診療で行われている検査や診断・手術方法・予後の回復に関する医療情報です。

登録される情報

下記2つの項目に関する情報を登録していただいています。
① すべての手術・治療について登録する基本項目(統計的調査)
② 手術・治療ごとに異なる詳細な項目(医療評価調査)

「手術・治療ごとに異なる詳細な項目」とは、①の基本項目より詳しい患者さんの既往歴や健康状態、手術内容や治療方法、入院情報、術後情報などが入力されます。項目内容や項目数は専門医制度や領域に応じて異なります。

データの収集方法

データ登録のためにNCDシステム内に個別の医療機関専用ページを開設し、各医療機関のデータ登録担当者が、インターネットを介して手術・治療の情報を登録します。データ登録担当者はNCDから認証を受けた当該医療機関に勤務する、医師および医療従事者です。

データの活用

蓄積されたデータからNCDに登録している各医療機関の診療科の「診療科の特徴」・「医療水準の把握」が可能です。また「地域ごとの適正な専門医の配置」や「特定条件、特定手術における手術予後の結果」として取りまとめられ活用されます。そのほか、登録データにもとづき手術を受ける患者さんの死亡率や合併症発生率等の予測などを数値化し評価する「フィードバック機能」により、医療現場の手術・治療方法の策定に寄与します。

データの匿名化

患者さんの手術・治療に関する情報は、個人を識別することができる情報を除き、その方と関わりのない符号をつけて入力されます。従って、個人を特定する情報はデータベースに収集されません。その集められたデータの分析結果は、学術集会や専門雑誌、ウェブサイト等で発表されますが、数値や分析された結果としてのみ公表されるため、患者さん個人が特定されることはありません。
個人情報保護方針に関する詳細はこちら

データの質の担保

NCDでは毎年無作為抽出によって診療科を選定し、実際に医療機関を訪問してデータの質を検証し、登録されている医療機関と臨床現場において様々な意見交換をさせていただいています。こうした検証を通じて、各領域の専門性を客観的に示しつつデータの質を確かなものにしています。

今後の医療の発展に向けて

NCDは産官学と連携して、時代に合わせた良い医療を提供します。さらに以下の4点を積極的に推し進めていきます。

医療技術の均てん化

NCDに登録されたデータを解析し全国平均値を算出することで、全国の医療水準を明確にします。また、症例登録を実施している医療機関は、自施設の実績(死亡率や合併症発生率など)と全国平均値を比較できるため、治療の特徴や実態を把握することで医療技術の発展に向けた取り組みを行うことが可能です。それらの取り組みが、各医療機関ひいては都市や過疎地域といった地域の違いによる医療技術格差の解消(均てん化)につながります。

収集したデータを活用した適正な治療方法の確定

NCDで収集した医療データを解析・分析し、実際に手術をした際に発生しうる、さまざまな影響を算出することができる「リスクカリキュレーター」というシステムを提供しています。このシステムは、Web上で患者情報と手術の方法を入力するだけで、患者さんの死亡率や合併症発症率等の予測値を計算。その結果をNCDに登録されている各医療機関で確認できるようになっています。それらの情報は、治療方針の検討や医師から患者さんへの術前の説明などに活用できます。

医療費の削減

NCDには手術の方法や患者さんの背景情報のほか、手術時間や麻酔時間、手術を担当した専門医数などのデータが登録されています。こうしたデータのもと適切な手術方法を選択することで、医師の懸念材料でもある手術時間の短縮も可能となります。そうした“データの見える化”を行うことは、結果的に患者さんが負担する医療費の削減にもつながります。

基盤領域の拡充

現在は外科領域を中心とした全15団体がNCDに参加していますが、こうしたNCDによるデータの有用性が認められることで、今後ほかの医療領域の参加が見込まれるなど、さらなる基盤領域の拡充を目指します。

NCDデータの今後の活用

NCDに登録されたデータは臨床研究において解析が行われ、数多くの論文が発表されています。それにより、国内医療のレベルの高さを世界に示すことが可能になりました。さらに単独領域のデータだけではなく、必要に応じて他の領域が有するデータと合わせて横断的に比較検討、分析を行うなど、多角的なデータの活用を進め、より一層の医療の質向上を図ります。

組織運営

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お問い合わせ

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